ラストダンスは貴女に

 

 

 

月灯りの下、手を取り踊るはワルツに限る。

ロマンスの相場はそうと決まっている。

でも、残念ながらワルツは上手に踊れない。

 

 

 

勢い余って1,2,3,4!カウントアップ。

ドラムのキックでロックン・ロール。

こっちの方が性に合っている。

 

 

 

ワルツのリズムは難しい。上手に演るは一苦労。

楽譜通りの3拍子ではニュアンスが不足する。

+αの表現力が何より重要となる。

 

 

 

スローテンポ・ナンバーでも

軽やかなステップを踏むが如く音を刻んでいく。

音符たちがメロディーライン上で踊りだす。

 

 

 

苦労して旋律を紡ぐだけの価値はある。 

最高のワルツであれば

これほど観客を魅了するモノはない。

 

  

 

しかしながら心を掴む3拍子ってのは

何も音楽やダンスに限った話ではない。

世の中は素敵なワルツで溢れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「走」「攻」「守」

野球のワルツ。揃えばドラ1候補筆頭。

マルチプレーヤーの商品価値は高い。

 

 

  

「安い」「早い」「旨い」

牛丼チェーンのワルツ。リーマン男子の味方。

キャッチーな3拍子、ニュアンス抜群だ。

 

 

 

「G」「C」「D」

ローコードのワルツ。入門にして最終形。

3コードあればラヴソングは歌える。

 

  

 

 

「正義」「友情」「勝利」

英雄譚のテンプレワルツ。子供心を鷲掴み。

忘れちまったのはいつの頃からか?

 

 

 

「イチッ」「ニッ」「サンッ」

ダーッ!猪木のワルツ。

問われるまでもない、元気ですよー!

 

  

 

「部屋」「Yシャツ」「私」

同棲ソングのワルツ。羨ましい、

はずなのに覚える恐怖感。二の足を踏む。

 



「糖分」「塩分」「脂肪分」

余分三兄弟のワルツ。仕方がない、

美味しい物は身体に悪い、が、正義。

 

 

 

 





 

自分なりの3拍子を理解した時、

自然と足がステップを踏み出す。

貴女のリズムに合わせて。

 

 

 

但し、焦りは禁物。3歩進んで2歩下がる。

KIYOKOもそう唄っているじゃないか。

少しづつ自分の長所を探していけばいい。

 

 

 

人生という舞台において

少しぐらい拍子が外れてもいい。

最高のワルツを踊れるのなら本望だ。

 

 

 

まあ、そんな妄言も

手を取ってくれる相手がいればのお話。

ワルツは一人じゃ踊れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高熱」「鼻水」「関節痛」

1,2,3でインフルエンザ。

こんなパートナーは望んじゃいなかった。

 

 

 

早退、通院、帰宅。

39℃超は久しぶり、さすがにダウン。

すりリンゴ食いてぇ。

 

 

 

朦朧とした意識の中、実験的に綴ってみる。

後で読み返すのが楽しみだ。

「後悔」「赤面」「削除」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと変わりなければ

それはそれで落ち込むと思ふ。

もう限界、とりあえず寝よう。

 

 

 

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