ドラマにまつわる干支セトラ

 

 

雀の涙と表現するには、あまりにも雀に

申し訳ない程度の正月休み、俗に言う只の連休。

多忙な日常の反動から寝正月を決意するも

3時間でギブ。根っからの貧乏性。

勿体無さが優先し、何かしなきゃと暫し少考。

 

 

 

 

折角の連休だ、普段出来ないことがしたい。

そうだ、途中で止めてた海外ドラマを

二日間寝ずにぶっ続けで観てみるとしよう。

近所のレンタルショップへと愛車を走らす。

 

 

 

 

休暇という特別な時間に舞い上がり

本来の趣旨である休息の概念を完全に失念す。

貧乏性も度が過ぎるとあらぬ方向へ向かう。

自覚はしている、絶対早死にするタイプ。

 

 

 

 

それはさて置き、二徹鑑賞会の始まりだ。

復習代わりにと前シーズンを何話か見直し

新しいシーズンの鑑賞を始める。

何人か役者の入替があるも、違和感なく観れた。

 

 

 

 

このドラマ、メインキャストの入れ替りが

シーズン毎に頻繁にある方。

降板理由は様々なれど、お気に入りの役者が

去っていくのは、やはりどこか寂しさを感じる。

 

 

 

 

人種問題にデリケートなお国柄であるが故か

メインキャストには偏りなく様々な人種が

揃うように入替の際にも配慮されている。

ヒスパニック、アフリカ系、アジア系、etc.

 

 

 

 

 

この様な配慮は海外ドラマのキャスト割りに

限った話ではない。色々な場面に於いても

同様な配慮が多々見受けられる。

例えば、タイムリーな話でいえば干支。

 

 

 

 

 

十二支というメインキャスト枠には

哺乳類、爬虫類など類の枠のみならず

空想生物枠、飛べない鳥枠、可愛い枠など

様々な類、特徴に対する出演枠が用意されている。

 

 

 

 

しかしながら、光あれば陰あり。

メインキャストの座を勝ち取り華やかな

スポットライトを浴びる勝者もいれば

選に漏れ舞台袖にて悔し涙を流す者もいる。

 

 

 

万能である神様の配慮にだって限界はある。

救えることが出来るのはその掌で掴める範囲。

悲しいかな、取り零してしまうモノもある。

だか、裏を返せば僕の様な矮小な人間であっても

僅かながら救えるモノがあるということだ。

 

 

 

 

路地裏では、不良に絡まれている少年を。

増水した川では、中洲に取り残された子猫を。

夜店の屋台では金魚を、宴会の席では鯲を。

閉店間際のスーパーでは、半額のレッテルを

貼られた惣菜達を。か弱きモノ達の叫びが

耳に届く限り、手を差し伸べてきた。

さながら日陰者達の救世主。

 

 

 

 

新たな年を迎え、そんなプチ・メシアの耳には

干支の選に漏れた動物達の嘆願の声が届く。

「私はネズミに騙されたばっかりに・・・」

OK!任しときな。可愛い子猫ちゃん。

 

 

 

 

「メシア!メシア!」会場から巻き起こる

割れんばかりのメシアコール。

「何で陸生生物ばかりだケロ、不公平だケロ。」

大丈夫、僕は水生生物も差別しないさ。

 

 

 

「メシア!メシア!」

止む気配のないコールの雨と救いを求める

動物達の列。神がやらぬのなら僕が救う!

新たなる干支のドラフト開催だ。

 

 

 

 

とはいえ先人の知恵には見習うべき所もある。

現在の干支の分析から始めよう。

 

ネズミ:齧歯類

牛:哺乳類

虎:猛獣

兎:可愛い

龍:空想生物

蛇:爬虫類

馬:乗り物

羊:モコモコ

猿:霊長類

鶏:飛べない鳥

犬:ペット

猪:ジビエ

 

 

なるほど、流石神様。バランスが取れてる。

しかし、弱点もある。ね、うし、とら、う、

たつ、み・・・覚え易い様に見えて実の所、

意外と忘れがち。ゴロ合わせにもなってない。

 

 

 

 

新しい干支にはそんな弱点は作らん。

ゴロ合わせも考慮しつつバランスの取れた

布陣にしないと。先ずネコは外せないだろ、

次に魚類と両生類、飛べない枠にはダチョウ。

昆虫はどうすっかなー・・・・・


















そんな妄想に耽る新年、おめでとう、頭が。

全て二徹鑑賞会が悪い。寝不足ダメ、絶対。

ゴロ合わせを考えるのが面倒になり

途中で投げだす。暇つぶし代わりに誰か考えてくれ。






新年早々、色々ありましてようやく一息。

今年もこんな感じで無駄な文章をツラツラと。

綴れていけたら幸いか、読んでくれたら嬉しいな。

七草粥を掬いながら、そう思ふ。






干支の次な新たな七草ドラフト会議だ!

・・・もういいか。

ところで七草、全部言える?





巳年でもないのに相変わらず蛇足が過ぎる。

新年から猛省、今年も宜しく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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