Crazy for you

アンガス、アンガス、アンガス、ヤンガスゥー

 

 

今日は余裕ないよ、前置きとかは無し。

箸置きはいる、テーブル直はなんか嫌。

そうじゃないんだよ、助けてくれ。

アンガス・ヤングが頭から離れない。

 

 

 


目覚めと同時にアンガス、一服しててもアンガス。

飯食って着替えて車に乗ってもアンガス。

12時なったら昼ナンデス。デザートはプリン。

そこだけは譲れない。メロンなんか喰うもんか!

 

 

 


それぐらい一日中、

頭の中でアンガスがSGをかき鳴らしている。

仕事中でもお構いなしだ。

「Rock'n Roll is the just Rock'n Roll!」

つられてシャウトしそうになるもんだから

日常生活にまで支障をきたす始末。

 

 

 

そして困った事にそれほど好きなギタリストでもない。

そりゃカッコいいとは思うけれど刺さる感じでもなし

まともに聴いたアルバムだってBack in Blackのみ。

なのに気がつくとSGの音色が聴こえてくる。

 

 

 

もう彼のことしか考えられない、これは恋?

NO!  断じて違う。むしろ変。

桜田門外の変、宜しく、ナイスガイの変。

アンガスがナイスガイなのは認める。

 

 

 

理由もなく彼は僕の頭の中に居座り続ける。

ちょっとした不法占拠、専住屋だ。

まあ元々無法地帯な僕の頭の中だけに

法がどうとかは言えないな。

アンガスだけならまだしも頻繁に

ブライアン・ジョーンズまで

on Stage & Shout and Shout.

 

 

 

 


このままだったらただでさえ

Crazyな頭が壊れるのも時間の問題。

なんとかしようと一考するもどうしたものか?

そうだ、昔の恋を忘れるには

新しい恋を始めるのっが一番だって言うじゃない?

他のギタリストで上書きするのはどうかしら?

・・・・だから恋じゃねーっつの。

 

 

 

まあ、それはさておき

「上書き」ってのは一つの手かも。

物は試しと心の声に従ってみる。

無法者には無法者、Anarky in me.

ステーィブ・ジョーンズをぶつけてみる。

 

 

 


・・・だめだ、音圧が足りない。アンガスWN.

ならば音数で勝負と

満を持して登場するはイングゥエイ。

 


「イングゥエイの攻撃。」
「イングゥエイはマルムスティーンを唱えた。」

 

「アンガスには効果がなかった。」
「アンガスの攻撃。」

 

「イングウェィは478のダメージを受けた。」
「イングウェィは倒れた。」


「アンガスはレベルが上がった。」
「アンガスはライトハンドを覚えた。」

 


火に油を注いでしまった。

アンガスのライトハンド奏法なんて見たくないよ。

 

 

 

 


もう人海戦術とばかりに次々と

monster tuneを頭の中に流し込む。

ビリー・ジョー、

リッチー・コッツエンとブラック・モア、

ヒレルにトム・モレロ、

クラプトンにレスぺランス、ヌーノ・・・・

有名ドコロを次々投入するもアンガスは動じない。

 

 

 


万策尽きた。相も変わらず頭の中はAC/DC一色。

いつの間にやらマルコム、クリフにフィルも参戦。

もうすべてを諦め受け入れた僕の頭の中には

地獄の鐘がRing Ring Lingin'.

 

 

 


・・・・・・・今更だけど

僕、なんだかんだいってAC/DC好きなんじゃね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これ絶対にガチなファンにしばかれるやつだ。

AC/DCだけに電流流される拷問とか受けるパターン。

よく24とかでやってるヤツ。

バッテリーでビリビリするやつ。

 

 

 

 


もちろんバウアーは助けにこない。

来るのはジャックでもブラックのほう。

ビリビリされてる僕に向かって

「You play the guitar ? OK,Come here. Yes!」

やっぱりSGをかき鳴らす。

「Kick some ass!」

コーラス付きで。

 

 

Yesじゃねーよ、こっちゃビリビリしてんだよ。

不死身のエレキマンの爆誕だ。

もういいです、逆らうのはやめだ。

覚悟を決めてアンガスとして生きていくよ。

 

 

手始めにSGを買いに行こう。

School Boyファッションは保留にするとして。

 

 

 

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