開戦前夜!狙撃手たちに祝福あれ





「Is this the justice ? 」

(これは正義ですか?)

「No. This is the weapon.」

(いいえ、これは兵器です。)

 

 

 

 

中一英語の教科書トーン、頓珍漢なやりとりだ。

けれども、しばし待たれよ。

Mikeの瞳の先にはこんなシーンが浮んだのでは?

決戦前夜の格納庫、グラスと葉巻、二人の男。








「・・・いよいよ明日だな。」


「ああ。心配は無いさ、何せお前が整備した

    俺の相棒だからな。安心して命を預けられるさ。」


「・・・一つだけ聞いておいてもいいか?

    そいつはお前さんにとっての正義か?」


「・・・いや、単なる兵器さ。

     でも必要なんだ、少なくとも今は、な」


「・・・そうか。死ぬなよ。」


「ああ・・・」


 

 

 




 

ちょいと見方を変えればこんな少しニヒル

シニカルなジョークが似合う名場面に早変わり。

正義とは何か?闘いのその先には何が見える?

二人の男を待つ運命や如何に!





まあ、洒落た話はWarnerあたりに任せときゃいい。

ウチが取り扱うのは戯言、たわ言、世迷言。

いつも通りのノリで行こう、今夜のお題は

そう、可愛いは「正義」じゃない「兵器」だ。

 

 

 

 

以前にもこの名コピーについては触れたことがある。

あれから少々時が流れ、このコピーは間違っている

いや、もっと相応しい表現があるんじゃないのか?

辿り着いた答えが「可愛いは兵器だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 




 

こんな話を聞いたことがあるかい?

「人間に限らずどんな生物であれ、

 防衛機能として赤ん坊は可愛く作られている。」

 聞いた事はなくても実感はしてるだろう。





犬や猫のペット類に限らず、鳥類や

ライオンや熊と言った猛獣に至るまで

赤ちゃんの可愛いさと言ったらそれはもう。

破壊力抜群のプリティーさだ。





赤ん坊の可愛いさは、捕食者から身を守る為に

生まれつき備わっているとの説がある。

つまり「可愛いすぎて食べられない」

この状態を引き起こす武器であるとされる。

纏めると「可愛い>食欲」





三大欲求の一つを完封する程の威力、正に兵器だ。

この説を裏付けるように異種族間での子育て、

そんなシーンを見聞きしたことがあるだろう。

であるならば、人間だけでなく動物にも

「可愛いい」と感じる感情があるってことに?






サバンナにて雌ライオンたちがキャピってる。


「や〜ん、あのウサちゃんカ・ワ・イ・イー」


「マジプリティーなんですけどー」


「本当、食べちゃいたいくらい可愛いー」


「ヤッだー、もう何言ってるのー」






こんな感じだろうか?

だろうか?じゃないよね。

結局、食べるんかい!ってツッコミ待ちだわ。





でも、「食べちゃいたいくらい可愛いよ。」

このセリフの起源は、もしかしたら

こんなシチュエーションに由来するのかもね。




また宇宙の神秘に一歩近づいた気がした。

同時に現実からはかなり遠ざかった様な。

「応答せよ、本部。こちらブラボー1。

    人生に迷った様だ、至急救出頼む、応答せよ。」



 

 





 





いよいよ明日はバレンタインデー。

決戦に向けて乙女達が己の銃を磨く今宵。

チョコという名のサブ・ウェポンをお護りに

告白というライフルで狙ったハートを射抜くのだ。




たまには義理チョコ・マシンガンだけでなく

本命バズーカにも被弾したいものだ。

昔は何か恥ずかしくてこの時期に買えなかった

アーモンドチョコを齧りながら遠い目をして思う夜。





香ばしさはセピア色した戻れない日々を、

甘さの中に残る仄かな苦味は

あの時の情景と後悔とを、思い出させてくれた。

そして君の言葉は、カリッとした音と共に弾けた。








乙女たちの闘いに幸あれ、ご武運を。

 


 





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